へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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獣の奏者エリン #22

獣の奏者エリン 1 [DVD]
トムラと一緒に再び訪れた楽器屋で瀕死のイアルを発見し、
幼獣とコミュニケーションを取る為の竪琴の調律を教えてもらうエリン。
この前のニアミスといい偶然引き合い過ぎているとは思うのだが、
ここでエリン、幼獣、イアル、真王一族、サイガムルといった
キーワードが一気に繋がってきたのは面白かった。
単に情報整理がされただけではなく、イアルが慕う生身の真王の姿と、
制度的な限界を迎えている真王というシステムの相克を
感覚的にわかりやすい形で提示していく構成が上手かったなー。
この前の師匠殺しの際、細かい説明を先延ばしにしたのは
ここでまとめて説明する為だったのか・・・。
しかし真王派と太公派って上だけでなく庶民レベルで揉めてるのか。
権力を二分するはずの制度が民族的意識まで分断しちゃってるわけね。
ここで飛べない王獣が堕ちた王権の象徴とされているのは、
これから幼獣を飛ばそうとするのであろうエリンの未来を考えると、
エリン個人の生き様と国の行く末がダイレクトにリンクしてきそうで楽しみ。
あと、戦闘シーンで剣戟とトンボの格闘を交互に見せていたのは
何というか非常に上品なセンスが感じられて興味深かった。