(TVK)俺の妹がこんなに可愛いわけがない #12(終)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない オリジナルサウンドトラック
「俺の妹」がこんなに普通にグッドエンドなわけがない。
というわけで桐乃留学問題を軸にしてのTV放送版最終回。
事前にネット配信で追加エピソードがあるという情報がなかったら、本当にあっさり終わり過ぎていて拍子抜けしてしまいそうな最終回だったなー。
原作では桐乃は留学するらしいので、今回は途中終了するIFルートというわけね。
ただそのわりに分岐を決定付ける桐乃の心変わりフラグがわかりにくかったのが残念。配信版を観るとどこで切り替わったのかもっと伝わるんだろうか?
TV放送版だけで総括すると、原作の話題性をそのまま拡大していく仕掛けが非常に上手く機能していて、誤解を恐れずに言えば「計算して当ててきた」感が強かった。
2000年代以降のヒット作はネットでの盛り上がりを受けるにしても偶発的なものが多かったので、ここまでネットやオタク文化との親和性を狙って当ててみせたのは快挙だと思う。
本編の内容にしろイラスト担当がニコ動で音楽活動するアニメーターというこれ以上ない人材だったことにしろ幸運は重なっていたものの、基本的にはスタッフの真面目な作り込みの成果かな。
特にオタ活動する生意気なヒロインを、見た目で可愛く見せる日常芝居のこだわりは素晴らしかった。
竹達彩奈は最初どうかと心配だったけど、「えむえむっ!」と合わせてこういうキャラが急速に板に付いていたのも良かったな。
他の声優陣も総じて魅力的で、中村悠一の兄貴っぷりや花澤香菜の邪気眼ネタ、早見沙織のヤンデレ化など楽しみが多かった。
ひとまずTV版はスタッフの皆様、お疲れ様でした。
あとは配信版でこの勢いをどこまで持続させられるのかに注目。話題を途切れさせずに発信し続けられるのかどうかが鍵か・・・。