あっちこっち ＃１２（終）

バレンタインデーとホワイトデーでいつも通り、まったりほのぼの最終回。ただし、緊急地震速報付き。
・・・「Aチャンネル」もそうだったけど、こういうまったりアニメに地震速報が入ると余計に怖い。
ともかくそれは考えないようにして、本編については最終回らしいことをほとんど何もしない割り切りがこの作品らしくもあり、やっぱり物足りなくもあった。
伊御とつみきの関係に何かしら進展を匂わせるくらいはあるのかと期待したのだが、この二人も恋人同士にはならない今の関係が最良ってことになっちゃってるのかなぁ。
全体としても、コメディなのか恋愛ものなのか日常空気系なのか、最後まで正体が掴めなくてずっと翻弄されていた気がする。
何だろう、ギャグにしろ恋愛劇にしろ外部から見た面白さよりもグループ内での空気が基準になっていて、あくまでカメラはそれを写し撮っているだけ。リア充生態観察アニメとでも呼んだらいいのだろーか？
しかもここで言うリア充とは、男は完璧超人で女の子は素直じゃなくても全てを受け入れてもらえて、会話にネットスラング混ぜても普通に対応してもらえるオタクの理想郷みたいな意味でのリア充だったりするし。
何か構造的にこの作品は凄いんじゃないか・・・という考え方も出来るのだが、いかんせん単に考え過ぎてるだけという可能性が高くあまり深く突っ込む気になれない。
というわけで結局、一体何だったんだこのアニメはという感慨だけに支配されてしまった。
声優陣では大久保瑠美の小動物的な可愛い演技がなかなか良かった。
あと浅沼晋太郎が変なところから声出してて最初浅沼晋太郎だと気付かなかった・・・。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。