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さんかれあ #12(終)

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礼弥との今後の生活について不安を抱えていた千紘が「二人だけの絆」を知って安心を得る最終回。
うわぁぁぁ!!・・・とリアルに唸ってしまうような非っ常に嫌らしい終わり方をしていて、楽しくはないが見事に一本取られた。
あれって要するに、普通の女の子と同じ生活をさせてあげたいだの何だの言いながら、結局のところ千紘の欲望はゾンビ少女という属性に向いていると赤裸々に示してしまっているようでもあるよなー。
勿論ここから先は変わっていくのだとしても現状、親父の呪縛から逃れたはずの礼弥がまったく自由になっているようには見えないわけで・・・。
わんこの宣戦布告など節目のイベントを美しく描きながらも物語のベクトルはどれも先へと続いていて、出来は良いけど最終回の満足感とはちょっと違うそれこそ飢餓感を煽るような作りだったと思う。
これで第二期なかったら本当にバッドエンドなんで、原作次第だとしても期待したい。
全体としても、背徳的なシチュエーションを時にホラーチックに時にエロチックに的確に活かしていて、一筋縄ではいかない物語を上手く映像のレベルに落とし込んでいたのが印象的。
ただ構成的には必要性はわかるとはいえ、やっぱり序盤に時間をかけ過ぎていてバランス悪かったのは否めない。
途中のわんこ&妹回の投入タイミングも不可解さがあったし、この作風ならもっと余裕のある話数が欲しかったところ。
親父の存在が異様にデカくなってしまったのも、それが面白かったとはいえ何か間違ってた気がする・・・!!
声優陣では当然、初主演で様々な表情を見せるヒロインを演じ切った内田真礼が素晴らしかった。
難しい役に対して清涼感と安定感が両方備わっていたのは本当に見事。最高のタイミングで役に恵まれたんじゃないかと。
だからこそ、演技的にもこの先の変化もまだ見守りたかったな・・・。
とりあえずスタッフの皆様、お疲れ様でした。