PSYCHO-PASS ＃２

名前のない怪物(初回生産限定盤)(DVD付)
ARとサイコパス診断に支配された社会状況説明と、そのなかで特殊な立ち位置にいるヒロインの紹介話。
部屋の内装も服の見た目も全てARで済ませる未来描写は、今となってはチープだが恐らくそのチープな印象も狙いではあるのか。
新しい未来像を提供するのではなく、９０年代辺りから想定されていたディストピアがそのまんま現出してしまった「つまらない」未来を見せつけているだけという感じ。
しかしARの表現自体はアニメ的で面白かった。「電脳コイル」から随分経って、ARのアニメ演出もお約束の域になってきたなぁ。
ヒロインの葛藤と仲間との軋轢は、ヒロインを現代の若者に近い位置に置きたい意図はわかるがあまりにこの社会では浮いているように思える。
そりゃ石田彰の人もキレるよなとキャラ関係のドラマはおかげでわかりやすいけど。
とにかく話自体にはそれほど動きはなく、第二話でこれだとやはり地味に積み上げていくタイプの作品になると予想。
・・・と、油断させといて三話目で誰かの首を飛ばしてくる可能性もあるのが恐ろしいが。
とりあえずこの構図だと、誰か死ななきゃ本格的に動き出さない感じはするんだよなー。