PSYCHO-PASS ＃４

電脳空間で他人の存在を盗み取る謎の男を追う話。
アカウント乗っ取りやIP偽装、更にはネット上の人格を奪い取って他人に成り代わるなど、現代的なネタを取り揃えそれをサイコホラーと攻殻機動隊テイストでまとめた形。
「深淵を覗くものは深淵に覗き返されている」というお約束のフレーズに始まり、特にサイコホラー要素が強まってきたのはエグい演出も含めて良い感じ。
ただ「攻殻」系の電脳ネタについてはもうちょっとビジュアルに独自性が欲しかったかな。
刑事ドラマやサイコホラーの部分は定番でも違和感はないのだが、SF要素はどうしても新鮮さがないと一気にチープに見えてしまう。
あれだけAR技術が発達している時代なのにネットダイブには未だにあんなSAOのナーヴギアみたいなのが必要なのか？
せっかくARで現実の自分を偽装するという設定があるのに、それがネットの方の設定とあまりリンクしていないのも勿体ない気がする。
ARやネットで自分を偽ることとサイコパス診断の否応なく真実の自分をさらけ出してしまうことの関係性も、今後掘り下げられていくのだろうか？