劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸
劇場版第二弾。
日番谷に焦点を当てた作りの為に番外編的な印象の強い話になっているが、
一護と日番谷の性格的な共通点を探って物語を繋げていたのは
多少強引ながらもわりと上手かった。
ただ、前半のドラマがかなり真面目に作り込まれている一方で
後半のバトル編になるといきなり巨大化した敵を相手に
みんなで挑みかかって謎の異空間に取り込まれて
ラスボスの城に殴り込むなんてRPG展開になってしまうのは、
劇場版第一作と比べても無茶なバランス取りしているなぁという印象が・・・。
相変わらず膨大なサブキャラにそれなりに分け隔てなく
見せ場を与えているのは凄いといえば凄いんだけど・・・。
それと、肝心のドラマ部分についても日番谷と草加の過去が
フラッシュバック形式で断片的にしか語られなかったり、
結局何で二人して斬魄刀が氷輪丸だったのかという点について
特に説明されない辺りが最後まで引っ掛かってしまった。
たまたま名前と能力がかぶったってだけのことであって、
別に氷輪丸が分裂したとかそういうことではないんだよね?
草加のキャラ自体については石田彰の演技が
かなりフォローしてくれてはいたなぁ。
アクション作画は派手に大暴れしていて見応えは充分。
しかし一番気になったのは、最後まで何者なのかがわからない
草加の部下の赤青ミニスカ娘の太ももだった・・・。
本当にただミニスカの敵を出したかっただけなのか、あの二人!?
ONE OUTS-ワンナウツ- #12
ONE OUTS-ワンナウツ-オリジナル・サウンドトラック
ジョンソンの足に翻弄されるリカオンズ、
だが東亜の奇策の数々によってどうにかこの試合は勝利を収める。
隠し玉作戦はシンプルなだけに騙し合いの妙味が良く出ていて面白かった。
最後の必殺投法もやられてみればこれまた単純なものなのだが、
上手く盲点を突くような描写になっていて感心。
しかしあれ、出口は良く落とさず捕ったよなー。
たとえ打ち合わせがあってもあんなところに飛んでくる球を
正確に捕球してすぐさまタッチにいくって難しいだろうに。
しかもそれだけ働きながら正捕手なんだから
考えろと駄目出しされる報われなさ・・・。
魍魎の匣 #12
魍魎の匣 第三巻 [DVD]
全てを終わらせる黒衣の男が、匣の中へと入り込む。
冒頭の「目眩」の再現シーンが再び原作ファンには
興奮ものの描写になっていたのだが、
最後に出てきた黒衣の男の声が京極堂じゃない。
あれ、誰だこれ・・・って京極堂どころか京極夏彦かっ!!
京極堂を小説の登場人物に変えた黒衣の男を、原作小説の作者が演じる。
これは何という転倒。匣の中でぐるぐる廻るメタとネタ・・・。
しかし京極夏彦もゲストで声優出演するたびに
普通に演技力が上がっていってて驚かされるなぁ。
本当に、恐ろしい小説家だ・・・。
ともかく本編は京極堂の降臨で謎解きならぬ憑物落とし展開に突入。
頼子が加菜子を突き落とした理由やそのあと関口の小説を読んで
架空の目撃情報を作り上げた辺りの説明は
過去回想が高速で進んでいくので少しわかりにくかったが、
一気にこれまでの謎が解体されていく快感は充分に味わえた。
そして匣の真実が明かされていくラスト付近の緊張感も見事。
あの、今まで普通に見ていた景色が突然、
ひどくおぞましいものに変わっていく感覚はやはり凄い。
ただ、もっとビジュアル的に迫ってくるような表現があっても
良かった気はするなぁ。目だけではどうもインパクトに欠くし。
そこはまあ、最終回がどうなるかに期待。
テイルズオブジアビス #11
テイルズ オブ ジ アビス 2 [Blu-ray]
GyaOや他の配信サイトでは更新が遅れていて観られなかったのだが、
何故かYahoo動画だけちゃんと更新してたんでそこで試聴。
船の修理に立ち寄った雪の街、そこはジェイドの故郷だった。
・・・というわけでジェイドの過去が明かされる話。
相変わらずルークについてキツく当たっていたジェイドが、
実は同じように過去に罪を背負い性格変えていたことが判明したのは、
今までのジェイドの言動を180度ひっくり返すような感じで興味深かった。
自分の罪が生み出したレプリカがその頃の自分と同じように
バカやってるのを見せつけられては、確かに複雑だっただろうなぁ・・・。
ジェイドに昔からくっついていたディストの姿には笑った。
アニスのぬいぐるみ改造したのもディストだったとのことだが、
食堂で声かけてきた幼女のぬいぐるみを思わず改造してあげるほど
寂しがりというのは素で切ないな・・・。
地獄少女 三鼎 #12
月華-tsukihana-(初回生産限定盤)
地獄少女 三鼎 オリジナルサウンドトラック~草喰~
ムカついた相手のシールをグラビア写真に貼り付けて、
胸まで到達したら地獄流しという憂さ晴らしゲームをしていた
マンガ家志望のオタク少年の栄光と転落を描く水着ギャグ回。
というか、ギャグというにはあまりにもヒドい話なんだけど、
演出がコミカルなんで笑うしかないという無茶な内容だった。
水着に鼻血に鼻息にマンガにメガネっ娘に逆恨みにと、
とにかくネタ密度が濃かったのだが、
そんな本編のネタの全てを吹っ飛ばすほどに、
地獄流しコントの実写ネタが凄過ぎて驚愕!!
あそこまでやっちゃって許されるのか・・・!!
しかも、少年のマンガ絵にしても実写コントにしても、
意外と手間かけて作ってる感じが伝わってきていて、
ネタといっても本気でやる熱意がまた素晴らしかった。
それにしても今回はあいの決めゼリフの理不尽さが際立っていたが、
一応これも少年が恨みをネチネチと溜め込んできたことが
巡り巡って思わぬ形で返ってきたってことなんだろーか?
呪いや恨みに因果関係なんてないのだな・・・。