へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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リストランテ・パラディーゾ #11(終)

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別れてなおクラウディオを翻弄する元妻と
いつまでも指輪外さずはっきりしない当人にブチキレたニコレッタ、
だがニコレッタのそんな行動が成長を感じさせたのか、
オルガの誕生会を前にして各人の心に変化を与えていくことに・・・。
というわけで、オルガとニコレッタの複雑な母娘関係と正体隠し問題、
過去を捨て切れずウジウジしていたクラウディオの葛藤、
そしてニコレッタの女性としての自立と成長と、
語るべきテーマを全てきれいにまとめ上げての最終回。
落ち着いた語り口を維持しながらも盛り上げるところでは
ちゃんと盛り上げてカタルシスを生んでいたのも良かったな。
全体的には、老眼鏡紳士萌えという強烈過ぎるフックに対して、
常に上品で安らぎのある内容で上手くバランスを取っていて、
本当に居心地の良い理想的な物語空間を作っていたのには感心したなぁ。
いわゆる働く女性の願望を詰め込んだ逆ハーレム癒し作品なのに、
相手が老眼鏡紳士だというだけでガツガツしたイメージを省いて
「大人に憧れる女の子」な感覚を凄く健全に活かしていたのが印象的。
作画演出についても、新興のスタジオとしては安定感があった。
あとはやはり、渋い声優陣の魅力。
山野井仁の「困ります・・・」はマジで癖になる魅力があった。
目立つ作品ではなかったものの、この枠が持つ役目と
視聴者の期待には充分に応える佳作だったと思う。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。