へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)ロミオ×ジュリエット #1

言わずと知れたシェイクスピアの名作悲劇を、
舞台設定にファンタジー色を加えてアニメ化。監督は追崎史敏。
制作がGONZOで、明らかに「岩窟王」路線の企画だが、
「岩窟王」が映像的に相当アヴァンギャルドな作りだったのに対し、
こちらはむしろ安定した技術を駆使して完成度を高める作り。
柔和さを感じさせるキャラデザやクセのない画面構成、
ファンタジックでありながら歴史を匂わせる背景美術、
ストレートな脚本など、全体的に古典的で変なことは一切していない。
本当に、世界観とジュリエットの男装設定がなければ
普通に名作劇場で通用しそうな感じだ。
ただ、大外しはしないであろう一方で「岩窟王」のように
とんでもない大化けをする可能性は低そうなので、
アニメ独自の魅力がどこまで引き出されていくかはまだわからない。
ロミオとジュリエット」にわざわざ手を出しただけの価値を
この作品が得られるかどうか。もうしばらく見守りたい。
しかし、ラストはどうするんだろう?
いくら何でも改変は出来ないと思うけど、
何らかの形で救いのある方向に持っていく程度はアリかな。
それとも、悲劇を真っ向から描き切ってくれるのか・・・。