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映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜

映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い [DVD]映画ドラえもん のび太の恐竜 2006 [DVD]映画ドラえもん のび太の魔界大冒険 [DVD]
「特撮ウラドラマン」と新魔界大冒険の連続放送。
映画だけやってくれれば良いのに何故ウラドラマン・・・と疑問だったが、
遊びの多い作画演出やジャイアンをみんなで騙す展開など、
結構面白い内容で思わぬ拾いものをした気分だった。
で、本番の新魔界大冒険。
とりあえず・・・CMの入れ方もうちょっと考えろ!!
量が多過ぎるのも問題だが、それ以上にカットする場所がおかしくないか!?
先が気になる箇所で切るのと観ててイライラする箇所で切るのは微妙に違うぞ・・・。
CM明けに過去映画の紹介映像が入るのは良かったけど、
それも全部紹介するわけでもなかったしなぁ。
本編の内容は、とにかく動画枚数十万枚は伊達ではないという
凄まじい作画で最初から最後まで圧倒していく作り。
しかし、前作「恐竜」のようないかにもアニメーターが暴れてますといった
シーンは少なく、全体的にわりと整合性のある作画になっていたのが印象的。
特に目を惹くのは何度も登場しクライマックスにも使われる飛行シーン、
ドラえもんのウネウネした弾力のある動き、そして美夜子さんの萌えキャラぶり!!
とにかく美夜子さんとしずかちゃんの描写にはまったく妥協がなく、
終始素晴らしい美少女度で、最後に至っては百合っぽくなったりもする。
これは女性監督、女性作監だからこうなったんだろーか?
しずかちゃんのパンチラ描写や磔にされた美夜子さんのカットなど、
男性スタッフだとむしろ抑えるんじゃないかという部分で
敢えて積極的に攻めているのが凄かった・・・。
パンチラアニメとしてはドラえもん史上最強かも知れない・・・!!
ストーリーは基本的に原作&旧作準拠ながら、
旧作の矛盾点を解消する為の改変や新たな要素の付け足しなども多い。
メジューサの扱いを大きくしたのは上手い追加だったと思う。
ゲスト出演の久本雅美に演技的な負担をかけ過ぎていたのは気になったけど。
現実世界にも満月博士と美夜子がちゃんと存在していたり、
ドラミが助っ人に駆けつけてくる理由付けがされていたりしたのにも感心。
逆に残念だったのは魔界歴程入手までの話を広げた影響なのか、
肝心の魔界星での冒険の描写が大幅に削られていたこと。
魔界大冒険なんだから、そこは削っちゃ駄目だろー。
あの魔界歴程の記述を読みながら一つ一つイベントをクリアするように
魔王に迫っていくRPG展開こそが魔界大冒険の肝だったはずなのに。
今やRPG展開は珍しくないんでこだわらなかったのかな・・・。
ただ、それも致命的な傷になっているわけでもないので許容範囲内。
旧作を知っている人は違いを楽しみ、知らない新規ファンも純粋に楽しめる、
リメイク作品としては理想に近いバランスだった。
しかし改めて何に一番感動するかといえば、原作の完成度の高さにだよなー。
石像の伏線、美夜子さんとの別れ、そして「おしまい」の引っ掛けは
原作旧作本作問わず、何度観ても胸が躍る・・・。