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電波女と青春男 #11・12(終)

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前川さん無双と野球回のあるアニメは名作の法則な一挙二話放送最終回。
本来は十三話構成だったとのことでエピソードは消化しているが、真とエリオの関係やら社の正体やら色々と投げっぱなしにはなっていて中途半端にはなってしまっていた。
しかしラス前の真の青春の叫びと最終回の熱血野球展開でそれなりに「青春」というテーマは満たされていたかな。
ただこの作品の言う「青春」って後付け感覚あるというか、自然発生するものではなく自発的にコスプレしていかなければいけないものであるとされていて、そこが現代的でもあり何をやっても結局はポーズっぽくもなってしまう問題が最後まで冷静に描かれていて興味深かった。
そういうコスプレ的な青春を、それでも肯定しているのがまた一回転してメタ的に青春作品っぽいというのも面白い構図。
この1クールではそこまで深いところに突っ込む前に終わっちゃった感じだけど、このくらいが丁度いい距離感ではあるのかなぁ。
ラノベ的なテーマとシャフトがこれまで手掛けてきた一連のメタ青春っぽいテーマがもっとリンクしていっても良かったかとは思うけど。
ちなみに最終回で一番青春っぽかった絵は、前川父を自転車の後ろに乗せてお花畑を駆け抜けていく際の影!! 加齢臭が甘酸っぱい!!
ペットボトル男といい前川父といい、肝心なところで話の中心がオッサンになるのもメタ青春なんだろうなー。あの駄目オッサン達が読者&視聴者の真の代表なんだ・・・とまでは考えたくないが。
全体的には、現在最先端の萌え絵である原作挿絵の魅力を極限まで引き出した西田亜沙子の仕事がとにかく素晴らしかった。
それをシャフトにしては珍しく動きの芝居も含めて支えた作画の完成度も見事。
声優陣では大亀あすかのナチュラルな存在感、野中藍の熟女芝居なんかが特に印象的だった。
シャフトだしこれも第二期には期待したいところだけど、どうなるのかな・・・。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。