へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー コレクターズパック [Blu-ray]
観客動員数を塗り替えたディケイド劇場版第一弾にして、ライダー大集合映画復活版。
前半はライダー同士のバトル、ジメジメした兄妹のドラマ、裏切りと洗脳に彩られた実に平成らしい展開。
それが後半になるといきなりロクな説明もなくオールライダーが助っ人に現れ大バトルに展開しほとんどギャグになるという、ある意味とても「ディケイド」らしい破綻した内容。
この前半と後半の温度差は、狙ってやっている部分もあるにしろそれ以上に企画の矛盾がそのまま露呈しているようで興味深かったなー。
元々ディケイドってTV版からして前半と後半で脚本家変わったりで色々混乱があったわけで、そういう問題が映画に丸投げされているのが凄い。
その前半と後半の切り替え部を、GACKTが担っているってのも象徴的で面白かった。あのライダーマン、カッコ良いけどあとに出てきた変身形態とは別なんだよね?
とてつもなく短い時間で仮面ライダーとは何かを簡潔に語ってしまっているのは見事。
また、今になって振り返るとここを分岐点としてTVシリーズも劇場版も小難しい路線から明るく楽しい路線にシフトしているのかな。
後半のオールライダー大暴れは素直にテンション上がった。意図的に昭和ノリを目指していたのも話の粗さを上手くごまかせていたし。
ただゲスト登場のWが作中での扱いもキャラ的にも手探り過ぎて違和感あったなぁ。「お前の罪を数えろ」の初々しさ!!
最終的にはこの世界も可能性の一つであって、大ショッカー大首領ってのもあくまでこの世界での士の役でしかなかったってオチなのか。