（ＴＶＫ）（新）アクセル・ワールド ＃１

元はWeb小説として発表され、のちに電撃文庫で受賞し今や看板作品となった原作のアニメ化。
監督：小原正和、シリーズ構成：吉野弘幸、キャラデザ：愛敬由紀子、アクション監督：椛島洋介、制作：サンライズ。
主に「舞-Hime」「宇宙をかける少女」のスタッフが再結集。
本編は、電脳ネットダイブが一般化した未来日本でデブでチビでイジメられっ子の主人公が美人の先輩から加速装置を与えられ電脳バトルに巻き込まれていく話。
サイバーな世界観やスクールカーストといった今時の設定もそうだが、何よりも主人公の思い切ったビジュアルが面白い。
肉丸くんというかドマンジュウというか、まあそんな感じなんだがマスコットキャラ的に可愛くもあるバランスが見事。
ただ、背景やドラマがリアル寄りなんで主人公のこのデフォルメデザインはともすると凄く浮いてしまい、演出には気を遣いそう。
実際今回も幼馴染と下校するシーンの違和感はかなりのものだった・・・。
ともかく冴えない主人公が魅力的なヒロインに導かれ異世界でヒーローになるというメインの骨格は潔いほど願望充足的で、そのブレのなさが頼もしい。
原作人気もあるし変なことしなければ順当に盛り上がってくれそう。
まあ、アニメ化ってその変なことが往々にして起こりやすいんですが・・・。
作画についてはCGと合わせたサイバーガジェットの描写が魅力的。概念的にはむしろ古典的なので絵的にどう見せるかという工夫がしやすいのかも知れないな。
声優陣は梶裕貴がまた特殊な主人公を的確に演じていて、ここ最近の梶ラッシュの集大成になりそうな気配。
ヒロインの三澤紗千香は「シャングリ・ラ」のオーディションでデビューしたあと「夢パティ」のカフェやってた人か。上手くなったなー。
まだ十代らしいのでこの役を機にどこまで飛躍してくれるのか楽しみ。
２クール予定らしいので、内容的にもそんなに焦らず徐々に加速していってくれれば良さそうかな。
それと同じ原作者の「ソードアート・オンライン」が７月開始予定なので、何かしらそこで仕掛けてきそう。