境界線上のホライゾンII ＃１３（終）

TVアニメ 境界線上のホライゾン オリジナルサウンドトラック Vol.2
怒涛の魔女っ娘空中戦と互いの全力を出し切る主砲の撃ち合いで決着を迎える最終回。
最後にきてなおもテンションを上げ続ける作画演出の粘り腰が素晴らしい。
トーリとホライゾンの必殺技で締める王道の形に持っていく流れも、他の全員の頑張りが集大成となったシナリオ上の高揚感が良く出ていて熱かったなー。
そしてこれだけ大騒ぎして、最後は後腐れも何もなくイチャラブして終わる脳天気さにも安心。
総じてこの作品らしさを貫き通した見事な終わり方だったと思う。
第一期から通じても、ひたすら設定情報量と作画物量が増えていく状況をむしろ楽しむようにして、次から次へと撫で切っていくような感覚が実に圧巻だった。
本当にこれだけの密度でクオリティを落とすどころか上げ続けながら走り抜くというのは、たとえ分割２クールでも既存のTVアニメの常識を超えている部分があって、一体どういうことなんだこれはと話の内容以上に混乱することすらあった。
スタッフの熱意と努力・・・だけではさすがにどうにもならないこと多いだろうし、それを可能にした体制がどうやって築かれたのかには興味がある。
もしこの体制が今後も維持出来るのならTVアニメの基準値をまた押し上げることにもなるだろうし・・・。
それとサンライズ８スタと電撃ラノベの組み合わせが「アクセル・ワールド」と重複していたが、どちらもサンライズ魂をしっかり引き継いでいてそこも嬉しかったなぁ。
近年、ロボットものやオリジナル企画では難しいメカニック満載のアニメをこういう原作との幸せな関係を通じて実現してくれるのはありがたい。
あと、巨乳とか全裸とかそういうキャラ方向にもやり過ぎていながら、不思議と一定の品性が保たれているのも面白かった。
そういえば小野学って「ドラゴノーツ」にしろ「咲」にしろ、実はおっぱい監督なのにあまりそういう印象ないんだよな。あっけらかんとした描写のせいなのか・・・。
ともかくラノベ原作アニメとしてはいろんな意味で破格、屈指の出来だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。