へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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けいおん! #13(終)

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最終回後の番外編。
みんな何故か気怠そうにしていたある冬の日、
唯だけは相変わらずながら他の軽音部メンバーはそれぞれ
悩みと挑戦を抱えた休日を過ごそうとしていた・・・。
まず、冬の寒さと重ね合わされた冒頭からの重苦しい空気が強烈で、
これは確かに番外編でやらないと怒られるだろうなと思わされた。
唯以外のメンバーが何を抱え込んでいるのか途中までまったく説明せず、
ストーリー展開のなかで徐々に明かしていく構成も結構実験的で、
単純にこの作品のフォーマット使ってこんなことも出来るんだなと
スタッフの演出力のポテンシャルと芸の広さに驚かされたなー。
詩を書く為に一人電車に揺られて冬の海を訪れる澪、
ラブレターもらったと思い込んで乙女モードに突入していく律、
初めてのバイトに挑んで一喜一憂していく紬、
友達から預かった子猫の世話に戸惑い続ける梓・・・と、
それぞれの問題は明かされてみれば何だそんなことかと思う内容なのに、
前半の不穏な煽りが良く出来ていたおかげで緊張感が途切れなかったのも見事。
加えて、まるで演歌でも作ってしまいそうな大人っぽい横顔を見せる澪、
ついに前髪下ろすネタを発動させたところ唯と見分けつかなくなる律、
一生懸命に人生経験を重ねていく健気さを発揮する紬、
子猫と向き合うことで何となく猫属性な自分とも向き合っていく梓と、
それぞれのエピソードがちゃんとキャラの魅力を引き出しているのも上手かった。
で、四人の悩みが最高潮に達したところで唯から
空気読まないボケメールが届いて一気にいつもの雰囲気に戻る、
というラストの流れは唯の主人公としての存在感とその意義を
ある意味最終回以上にはっきりと示す終わり方になっていた印象。
終わってみれば番外編という形で、各キャラが作中で持つ役割と
本編を経過しての成長ぶりを改めて確認し直すような、
ちょっと自己分析的な内容になっていたのは興味深かった。
全体としてもこの作品、思いっきり売れ線を狙って
実際当ててみせたという非常に高度な仕掛けの上手さと同時に、
構成にしろ演出にしろ攻めるべきところはちゃんと攻めて
視聴者に媚び切らない尖った部分もかなり残していたのが印象的だったのだが、
それは作っているものに対する意識が凄く明確だったってことなんだろうな。
そういう意識が最終的に既存の京アニ作品の良いとこ取りだけで終わらせず、
女性中心のスタッフらしい独自の個性にまで迫っていたのは嬉しかった。
もう少し余裕があれば更に突っ込んだところまでいけたのかも知れないが、
まあこの先は山田尚子にしろ堀口悠紀子にしろ今後に更なる期待をしたい。
それと、何といっても若手声優陣の溌剌とした演技が終始楽しかった。
豊崎愛生は実績あったしやってくれるとは思っていたが、
他のキャストもよくぞここまでというくらいハマっていたからなぁ。
こちらもみんな、今後の更なる飛躍を見守りたい。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。