へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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HEROMAN #26(終)

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HEROMAN MUSIC COLLECTION
最終回。
怒りと極端な使命感によって暴走したジョーイを、リナ達の想いと他ならぬヒーローマンが押し留め、あとは一撃必殺でゴゴールを撃破して終了。
ヒーローとは何なのかというテーマ語りについては、いかにも日本的な紋切り型になってしまった気がしたのだが、ジョーイ自身の物語としては納得のいく展開だった。
結局、アメコミ的なヒーロー論に踏み込むような素養がなかったというべきなのか、敢えてそこは外して日本の夕方ロボットアニメらしい健全さに落とし込んだと見るべきなのか・・・。
単純に熱いラストバトルにはなっていたので大きな不満はないんだけど、後半戦に入ってからの「これスタン・リーいらなくないか?」という疑問が最後まで払拭されなかったのはちょっと残念。
全体としても、確かにスタン・リー原案の細かい説明すっ飛ばしていきなり孤独な戦いを始めていた前半よりも、後半のキャラを掘り下げていく作りの方がスタンダードで観やすかったのだが、それでも前半のハードな展開には異質なものを取り込んだがゆえの大きな可能性が感じられていたので、それが途中から萎んでしまったのは複雑な気分だった・・・。
前半の雰囲気を上手く日本アニメ的に取り込んで後半を作れていたら更なる傑作になれたように思う。まあ、高望みしても仕方ないんだけど。
ただ、ジョーイやリナといった日本人にしか描けないであろうキャラ達が非常に魅力的だったのも事実。
ジョーイのキャラデザは一種の奇跡だよなー。海外放送も視野に入ってる作品で良くあのキャラデザにゴーサイン出たな!! 男の娘は世界に通用するという判断があったんだろーか・・・?
それと、主人公カップルに関しては声優の新鮮さも良い方向に作用していた。特に小松未可子は本格的な声優業はこれが初めてらしいのに、演技に芯が通っていて素晴らしかった。
個人的には、変化球とはいえ夕方枠でロボットアニメをやってくれただけでも本当に嬉しかった。こういうコラボやメディアミックスにロボットアニメの新たな活路は見い出せるのかも知れない。ボンズは来期から早速スタードライバーに繋げてくれそうだし。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。ちなみにオチのドクターミナミは二期フラグではなくお遊びだよね? 多少、期待しなくもないけど・・・。