へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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輪るピングドラム #15

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輪るピングドラム キャラクターソングアルバム
OP変更。
「少年よ我に帰れ」って、あまりなタイトルであると同時に「私に還りなさい」なエヴァの反対を突く意識を感じる。やはり幾原邦彦は90年代にケリをつける気なのか・・・。
映像的には第一OPの素直な発展系・・・だけど伏線はより露骨になっているか。
そして本編は、苹果の貞操の危機からゆりと桃果のすでに失われたセカイの物語へ。
苹果ちゃん食われかけ事件は思いっきりギャグ路線でかわす一方で、ゆりと桃果の過去話は凄惨なまでに美しい話にまとめているのが凄い。
真逆と思えるノリが並列どころか完全に混ぜこぜにされているのに違和感がないのは何故だ・・・。
それにしても過去回想、巨大ダビデ像が東京タワーになったという乗り換えが明かされたことで、そもそも現実として認識されている世界自体があやふやであるという話にもなってくると。
桃果が消えたあの事件が現実に起こったそれと異なるのも、きちんと理屈付けされたうえでのことになるのか。
ただこの作品の場合、一連の描写はSF的に解釈するべきではないはずなんだよなぁ。もっと観念的に、観たまま感じておかないと余計に振り落とされる。
とはいえ、桃果を取り戻すと決意するゆりさんの姿には最近の魔法少女厨二病の姿が重なってしまうわけで、物語の行方はいよいよもって混迷を極める。
桃果に豊崎愛生を配してきたのもわかるようでわからない。豊崎愛生はラスボス化も出来るからなー。