薄桜鬼 黎明録 #9
芸者断髪事件によって、龍之介と芹沢の溝が決定的になる話。
おお、龍之介の芸者への恋がこういう形で史実と繋がってくるのか。これは熱い。
山崎との河原での青春殴り合い、芹沢との対立、そして血生臭い場所で切なく揺れる恋模様・・・と、ここにきて龍之介の主人公度が急上昇してきたのは頼もしい。
特に芹沢との関係は、擬似的な父子関係じみてきていて面白いな。
そもそも芹沢は新選組にとっても土方達にとっても超えるべき父のようなポジションにあるわけだが、それが龍之介の存在によってより明確化している印象。
そう考えると酒浸りで横暴で威張り散らしていて、けど言ってることは常に正しい芹沢の描写ってまさに頑固親父そのものだ。
あと今回は山崎とのケンカにしろ芹沢大暴れにしろ、殴る蹴るの肉体的なダメージ表現が派手で見応えあった。
おかげで命懸けで生きている感覚に迫真さも増している。