夏雪ランデブー ＃１０

アニメ 夏雪ランデブー オリジナル・サウンドトラック
ひどい、これはひどい。
・・・という言葉以外見つからないくらい葉月がヒドい状況に追い込まれる話。
絵本世界ですら旦那に追い詰められ、ついに身体を完全に失い幽霊にされた挙句に目の前で自分の身体によるNTRを見せつけられるとか、どんな高度なプレイなんだよー！！
それでいてこんな状況下でありながら葉月が未だに軽妙さを失っていないのが逆に痛々しい。
あの葉月のしなやかな強さはこのどん詰まりな人間関係のなかで唯一の希望なのかも知れないが、同時に都合のいい便利な道化のようにも見えて凄く不憫だ。
しかしここまできて、旦那の側に一切の妥協を許さない物語の情の深さには恐れ入るなぁ。
悪霊ものは数あれど、これほど自然体に「悪霊」としか言いようのない存在を描き出している作品って他に思い浮かばない・・・。
店長も二人の男に翻弄されて可哀想な立場のはずなのに、どうしても旦那と結託して若い男を犠牲にする保険金殺人犯みたいに見えてきて困る。
あとは店長の判断と旦那が成仏するのかしないのかだけど、どちらにしろ素直な感動とは別な感慨が生まれそうだ・・・。